シーロムのバミーナーム

 安くて旨いタイラーメン屋さんをシーロムで見つけました。
 場所はコカレストランとマンゴーツリーの間にあるソイを入って1分ほど歩いた市場、そこに入って一番奥まで行きます。


 突き当たりの、小さなおばさんがニコニコしながら作っているバーミー屋さんが見つかったら、すかさず「バミーキィアオムーデーンピーセット」と言いましょう。
 おばちゃんは、ほんのちょっとだけ英語を喋って、ウオーターかねって聞いてきますので、うんうんと、うれしそうに頷きましょう、スープスタイルタイラーメンのことですから。


 注文を聞いたら、おばちゃんはすばやくタイラーメンを作ってくれます。(それはそれは芸術的な身のこなし方です。そうです、たいがい旨い料理を作る料理人は、料理を作るときの動きが非常にすばらしいものですもんね。)
 普通、ラーメンを頼んだらその辺のテーブルについて待っているものなのでが、ここではおばちゃんの前で待ってましょう。おばちゃんは手渡しでタイラーメンを渡してくれます。


 ラーメンを手に取ったら、まず、屋台においてあるモヤシをどばっと入れましょう。(テーブルについてしまうとこれが出来ない)そして軽やかに、味付けセットに用意されている調味料を全種類入れましょう。(砂糖も忘れずに)

 さて、テーブルについて、しみじみとラーメンを見ると、なぜか普通のタイラーメンと違うのに気が付くでしょう。なんと焼き豚が細かい、そしてワンタンの具がすり身海老ではなく、ぶつ切り海老である、しかも量が多い。そんでもって、その通常の具の上に、なんと蟹のほぐし肉がまんべんなくちりばめられているではないか。


 それらを情け容赦なくグチャグチャっとかき混ぜて、口の中に放り込む悦楽の5分間。
 ああ・・・。
 バンコクに来たらぜひ食べてみて下さい。たぶん営業時間は朝早くから夕方ぐらいだと思います。

ヤワラー庶民派海鮮料理横丁のパックブンファイデーン

 ヤワラーと言えばチャイナタウン。バンコクのチャイナタウンはかなり広く、行った回数だけ新しい発見があります。今回は前からよく食べに行く庶民派海鮮料理横丁での私的に新しい発見です。

 夕方、ヤワラーのマクドナルドから金行がかたまっている方向に少し歩くと、すぐに、ぐちゃっとひどく大勢の人がかたまって座り込んでいる一角を見つけることができる。彼らは、道路にならんだ原色のパイプイスに座り、パイプテーブルに体を半分伏せ、一心不乱に口を動かしている。


 思わずのぞき込む。と、彼らは飢えた野良犬のように目を剥き「ガルルル・・・」と敵意を込めた唸りを発する・・・訳じゃない。彼らのテーブルには蟹や貝や海老などのシーフードやタイ料理、フカヒレなどが所狭しと並んでいる。


 あたりにはエビやイカなどを焼いている煙がもうもうと立ちのぼっている。煙をすかしてソイ(横道です)を見れば・・・おおっ。ソイの中は海鮮料理店や屋台がずらっと・・まるで「おしくらまんじゅう」をしているように無秩序にひしめき合っている。(ちと大げさかな)


 今回の新しい発見はどのテーブルにもパックブンファイデーンが載っていたことだった。
 私がよく入る店はソイの中程の右側にある。私を見つけた店のおばちゃんはニカニカしてテーブルに案内してくれた。とりあえずビアシンを注文し乾杯。そして友人達と今日は何を食べようか相談する。楽し〜〜〜いい・・・ひとときである。

 クンパオとプラームックヤーン(大手長エビとイカの炭火焼き)とサバホーヤーン(鯖のアルミホイル焼き・・タイ語は適当に言っている・・・なぜかバンコクの海鮮料理屋はサバで通じる)プーオプウンセンモーディーン(蟹と春雨の土瓶蒸し)を注文する。そして今回初めてパックブンファイデーン(空芯採の諸味噌火ぼうぼう炒め)をたのんでみた。


 パックブンファイデーンはすぐ出来る。あっというまに来た。さてさて・・・いったいなんでこんなに人気があるのか?。一同じっとそれを見る。


 むむっ、なんか違う。
 皮付きの小粒にんにくと刻んでいない小粒唐辛子がパックブンファイデーンの表面を覆っている。たれの量も普通のものよりかなり多い。


 一口食べてみる。むむっ、思ったより辛くない。きっと唐辛子をきざんでないせいだろう。味が深い、こいつは皮付き小粒にんにくのせいだ。思わずビールを飲むのを忘れてカオスワイ(白飯)と叫んでしまった。白飯にパックブンファイデーンをかけて食べる、思った通りよく合う。あっというまに飯を平らげてしまった・・・という衝動を我慢して白飯を半分残しておく。


 さて、ホクホクふっくらとして味の深いクンパオとプラームックヤーン。おなじみの鯖を食べつつビールを進める。すこし酔いがまわってきたころ、プーオプウンセンモーディーンが来た。(これはじっくり蒸し煮をするため、けっこう時間がかかる)
 いそいそと先ほど残してあった白飯に、蟹や八角の味の染みた浸みた春雨をかけて食べる。いつものように、やっぱりうまーい。そしていつものように、蟹は残して店を出たのであった。(蟹は旨味が抜けてしまっているため、あまり旨くない)

 庶民派海鮮料理横丁のパックブンファイデーン、あなたも是非おためしください。

パッポンのメキシコ料理

 会社の帰りにパッポンの前を通りかかったら、シーロム側入り口右側に、いつのまにかメキシコ料理店が出来ていました。15年以上前のパッポンを知っている人には、トムズクイックがあって、そのあとウエンディーズやレストランになっていった場所と言えば分かると思います。

 ちょっと店内に鼻をつっこんでみると、ほのかにカレーの匂いが漂ってきます。夕食前のこの匂いはたまりません。気がついたらテーブルについてメニューを見つめていました。
 まったく、日本人はカレーに弱いですね。

 しかし、メキシコ料理屋ってカレーの香りがするんだな〜、いやー知らなかった。
 えーと、メキシコ料理って・・・タコスしか知らないんで、とりあえずタコスと・・・後は店員に勧められるまま、てきとうに注文。
 さてと、ビールはメキシコビールがいいかな〜〜って言ったら、店員が「そないなもんありまへんがな」だって、んじゃメキシコワインは?、やっぱり無い。しょうがないからハイネケンにした。

 ハイネケンを飲みながら待つことしばし、まずはタコスが登場。
 タコス本体は、日本にあったスナック菓子のドンタコスそっくり。でも、それにつける具入りソースを食べてびっくり、大絶品。
 なんというか・・・まずは辛めのミートソースを作って、その中にピザ用のチーズをたっぷり混ぜ合わせ、ついでに塩で煮たうずら豆もどきを放り込んだ。という感じ。
 このうずら豆もどき(タイ小豆かもしれない・・・)見た目は地味だが、その塩味だけのシンプルな味とジャガイモなみのホクホク感が、辛い具入りソースをまろやかに。そして、チーズがこってりトローリとソースの存在感を重厚なものにしている。

 むーーーー(チーズが口の中で粘ついている)うんま〜〜〜〜〜〜〜い、ったらもう。このソースでスパゲッティを食べても旨いんじゃないかなと、ふと思った。
(実際作ってみました。が、ちょっとしつこかった。やっぱりこのソースはさくさくのタコスが一番あっているようで・・・)

 タコスをさくさくバリバリ、ビールをぐびぐびゴクゴクやっていたら、他の料理もテーブルに到着。てきとうに頼んだんで料理の名前は忘れたが、チキンとビーフの盛り合わせステーキ、メキシカン風サラダ、うずら豆もどきのマッシュポテト風、タコス生地を柔らかく焼いただけのもの。(うすいチャパティか北京ダックを包む生地の大きいもの、というかんじ)

 さてさて、まず、ほんのりとあったかい柔らかタコスを広げ、それに野菜を敷き、熱々でジュウジュウいってる肉をのっけて、ソースと薬味をドバドバとかけまわす。好みでマッシュ豆をのっけてもいいかもしれない。
 それを三方(両サイドと下側です、上は開けておく)からこぼれないように包み、開いている口を上にして、手づかみで大事にそろそろと口へもっていく。

 まずは、「オレは辛いぞ」と自己主張のはげしいソースの匂いが鼻をつきさす。それに耐えていると、中から芳醇な肉と油の香りが、タイ製トマト特有の青臭いがさわやかな香りと相まって鼻孔に届く。
 それらの香りに、とりあえずうっとりとなってしまう。
 
 さあ、最初の一口。
 口いっぱいに押し込んで、ガブリと噛みちぎる。うん、この噛みごたえ。生地がもっちりと、野菜がさくさくと、肉がぶっちりと、噛みちぎる時にほんの少し抵抗するのがうれしい。口いっぱいにほおばった感触が気持ちいい。思わず残りも口の中に放り込んでしまう。

 口いっぱいの料理を噛み砕きつつ、ビールで喉の奥に流し込む。
 ブハーッ、旨い。味は匂いのとおりの素直な味だ。

 腹がいっぱいになった頃、入り口にある小さなステージでライブが始まった。小気味よいラテンミュージックを女性歌手が歌っている。しかしやっぱりタイ、ボリュームがちと大きめである。まあ上手いからいいか、ゆっくりくつろぎながら聞こうと食後酒にカクテルを注文することにした。

 うーん、ドライマティーニが飲みたかったのだが無い。で、最近タイの盛り場でよく見るカミカゼというのがあったので試しに頼んでみた。
 待つことしばし。というかけっこう時間がかかっているのに来ない。その間に店を観察(入るときは空きっ腹で観察する余裕がなかった)。

 店はカウンターを入れても40坪無いと思う。テーブルせきは2〜8人用が15セットほど、カウンターはイスが8席ぐらい。一階と半地下を上手く使っているので、さほど狭く感じない。居抜きの店で、前の内装と設備をそのまま使い、壁や天井に手書きでメキシコ風の模様を書き込み、パンチョやソンブレロで飾り付けをしている。客はやっぱりファランが中心。

十分ほどしてやっとカミカゼが来た。底丸のショートカクテルグラスに入っている。ん?ウオッカをレモンとガムシロップで割ってオリーブの実を入れただけのように思える。うーん、すっぱ甘い。う〜〜ん。私には合わない。

 顔をしかめてカミカゼを飲んでいたら、ふと歌手と目が合った。彼女は私を見つめ、微笑んでくれた。けっこううれしい。でも、彼女は何人だろう?。タイ人にしてはラテン音楽が上手いし、英語もタイなまりが無い。メキシコ人かな?フィリピン人かな?。出がけに側を通るのでよく見てみようと会計。

 上記の内容で、2人で1000Bでした。やっぱ高めかな?。

 で、店を出るときに歌手を観察。彼女はまた微笑んでくれました。でも、うーん、どこの国の人だかわからないや・・・分かったのは美人だということだけでした。こんどタイに来たら行ってみましょうね。


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